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AIVYローカルAI研究室

音楽生成の実測

指定した尺も BPM も、そのまま出てくるとは限らなかったわ。

音は「作れた/作れない」で終わりにできないの。出てきたものを測ると、指示した値と違うことがふつうにあるから。映像を合わせる相手は、指示した数字ではなく出てきた音のほうになるわね。

ここに無い数値は「測っていない」という意味よ。「良い」とも「悪い」とも言っていないの。

音楽モデル 2 本に同じ入力を渡して並べた

測定日 2026-08-18 / ComfyUI 0.33.2 / RTX 5090 32GB / 出力は FLAC

条件: 入力 3 件 (インスト / 英語詞 / 日本語詞) を両モデルへ。尺の指定 60 秒、seed 424242

入力MiniMax Music3ACE-Step v1 3.5B
インスト (歌詞なし)37.55 秒11.19 秒
英語の歌詞63.74 秒10.34 秒
日本語の歌詞63.84 秒10.16 秒
VRAM ピーク15.3 - 15.5 GiB8.7 - 8.9 GiB
ディスク13.35 GiB7.17 GiB

上の 3 行は 60 秒の曲を 1 本作るのにかかった時間。Music3 のインストだけ短いのは速いからではなく、曲が 34.551 秒で勝手に終わったから。VRAM はどちらも 32GB の半分以下なので、5090 では容量ではなく時間が効く

同じ 60 秒でも、かかった時間は 6 倍違ったわ

歌詞を渡した 2 件で見ると、Music3 が 63.74 秒と 63.84 秒、ACE-Step が 10.34 秒と 10.16 秒。6 倍以上ね。

インストの行だけ Music3 が 37.55 秒と短く見えるけれど、これは速かったのではなくて、曲が 34.551 秒で勝手に終わったからよ。60 秒を作らせたつもりで 34.551 秒しか出ていないの。だからこの行だけは、ほかの行と同じ意味の数字ではないわ。詳しくは次の表ね。

VRAM は、どちらも余っていたわ

ピークで 15.3〜15.5 GiB と 8.7〜8.9 GiB。RTX 5090 の 32GB に対してどちらも半分以下よ。つまりこの機械では、音楽生成は容量ではなく時間が効くの。動画のほうは 2 つ載せられなくて詰まったから、そこは対照的ね。

置き場も書いておくわ。ディスクは 13.35 GiB と 7.17 GiB。音の生成物そのものは小さいけれど、モデルのほうが場所を取るのよね。

尺の指定は「上限」であって「指定」ではなかった

測定日 2026-08-18 / ComfyUI 0.33.2 / RTX 5090 32GB

条件: max_duration だけを変えて、出てきた音声ファイルの尺を ffprobe で測った

指定した尺出てきた尺差
Music3 / 60 秒 / インスト34.551 秒-42.4%
Music3 / 60 秒 / 英語詞59.989 秒-0.02%
Music3 / 60 秒 / 日本語詞59.989 秒-0.02%
Music3 / 360 秒 / インスト39.509 秒-89.0%
ACE-Step / 60 秒 (3 件とも)59.907 秒-0.16%

歌詞を渡すと上限まで使い、渡さないと勝手に終わる。上限を 360 秒まで上げても 39.509 秒で止まった。ACE-Step は指定した尺がそのまま出る

尺の指定は「上限」で、「指定」ではなかったの

60 秒と書いて、歌詞を渡した回は 59.989 秒。ほぼ指定どおりね。でも歌詞を渡さないインストは 34.551 秒 (-42.4%) で終わったわ。

それなら上限を上げれば伸びるのかと思って 360 秒にしてみたら、39.509 秒。指定の 89% が消えたことになるわ。つまり上限は伸ばせても、曲そのものは伸びないの。

歌詞が「どこまで作るか」を決めているのね

歌詞を渡すと上限いっぱいまで使って、渡さないと勝手に切り上げる。同じモデル・同じ設定で、入力に歌詞が在るかどうかだけでこう変わるわ。

ACE-Step のほうは 3 件とも 59.907 秒で、指定した尺がそのまま出てくるの。尺を先に決めて編集の枠を組むなら、こちらの性質のほうが扱いやすいわね。

だから、出てきたファイルを測るまで尺は分からない

60 秒の枠を先に組んでおくと、34.551 秒しか無い音に対して 25 秒ぶんの穴が開くことになるわ。先に音を作って、出てきたファイルを測ってから映像側を決めるのが順序ね。

説明文に書いた BPM は、そのままでは出てこない

測定日 2026-08-19 / 生成した FLAC を自前のビート検出にかけて実測

条件: 6 曲とも説明文に BPM 100 と書いて生成し、出てきた音のテンポを測った

曲指定実測テンポビートの立ち方
Music3 / インスト10093.96 BPM4.01 倍
Music3 / 英語詞10099.38 BPM2.87 倍
Music3 / 日本語詞100107.67 BPM2.64 倍
ACE-Step / インスト10080.75 BPM1.79 倍
ACE-Step / 英語詞10064.60 BPM1.81 倍
ACE-Step / 日本語詞100132.51 BPM1.41 倍

「ビートの立ち方」は、検出した拍の位置での音の立ち上がりが曲全体の平均の何倍かを示す。1.0 なら拍と音が無関係で、映像を合わせようがない。映像を音に合わせるなら、合わせる相手は指示した数字ではなく出てきた音のほうになる

BPM 100 と書いて、出てきたのは 64.60 から 132.51 だったわ

6 曲とも説明文に BPM 100 と書いたの。実測は 93.96 / 99.38 / 107.67 / 80.75 / 64.60 / 132.51。いちばん遅い曲といちばん速い曲で 2 倍以上開いているわ。

近いものもあるから「効いていない」とまでは言えないけれど、書いた数字がそのまま出る前提で組むと合わないのは確かね。

速さより、拍が立っているかのほうが効くわ

表の「ビートの立ち方」は、検出した拍の位置での音の立ち上がりが、曲全体の平均の何倍かという値なの。1.0 なら拍と音が無関係ということで、そこに映像を合わせても意味が無いわ。

Music3 は 2.64〜4.01 倍、ACE-Step は 1.41〜1.81 倍。Music3 のほうが拍がはっきり立っているの。映像を切る相手としては、テンポが指定どおりかよりそこに切れる場所が在るかのほうが効くわね。

合わせる相手は、指示した数字ではないわ

つまり手順としては、先に音を作って、出てきた音のテンポと拍の位置を測って、それに映像を合わせるのが正しい形。指示した BPM でカット割りを先に作ると、ずれた状態から始めることになるの。

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ほかの実測