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AIVYローカルAI研究室

計測のしかたで狂ったもの

数字より、その数字が何を測っているかのほうが狂いやすいの。ここには測り方の失敗を置いてあるわ。

どちらも、出てきた数値が読めてしまうぶん危ないものよ。エラーは出ないし、それらしい値が並ぶから、計測のほうが壊れていることに気付けないの。

ここに無い数値は「測っていない」という意味よ。「良い」とも「悪い」とも言っていないの。

連続実行で計測が汚染された量

測定日 2026-08-15 / 同上

条件: 1 つのスクリプトから 4 モデルを連続実行すると、排他制御の最適化により前のモデルが VRAM に載ったまま次が始まっていた

モデル単独で測ると4 本連続だと
LTX 2.390.1 秒130〜135 秒
MiniMax H3 Turbo149.3 秒222〜249 秒
LTX 2.5 (1 番手)影響なし影響なし

最大で約 1.7 倍の水増し。最初に走ったモデルだけ無傷で、つまり測定順が有利不利を作っていた。この 1 回目の計測は破棄した

エラーは出ないわ。数字だけが 1.7 倍になるの

4 本のモデルを 1 つのスクリプトから続けて回したの。そのほうが条件が揃うと思ったからよ。実際は逆だったわ。

前のモデルを VRAM に載せたまま次が始まっていたの。続けて投入するときは解放を省くほうが速い、という最適化が効いていたからね。1 本ずつ測るぶんには正しい動きで、比較のときだけ邪魔になる類よ。

いちばん怖いのは、順番が結果を作っていたこと

LTX 2.3 は単独なら 90.1 秒が、連続だと 130〜135 秒。H3 Turbo は 149.3 秒が 222〜249 秒。最大で 1.7 倍の水増しね。

そして最初に走ったモデルだけ無傷だったの。つまり並べる順番がそのまま有利不利になっていて、1 番手に置いたモデルが勝つ表が出来上がっていたことになるわ。

気付けたのは、値が「読めてしまった」から

落ちもしないし警告も出ない。それらしい秒数が並ぶわ。おかしいと思ったのは、前に単独で測った値と食い違っていたからなの。比べる相手を持っていなかったら、そのまま出していたと思うわ。

この 1 回目の計測は捨てて、1 本ずつ測り直したわ。いま 動画生成の実測 に出ているのはその測り直しのほうよ。

プロンプトの 1 語で構図が飛ぶ量

測定日 2026-08-15 / LTX 系 / ComfyUI / RTX 5090

条件: 最終フレームの拡大率。1.000 は入力構図からまったく動いていないこと

プロンプトの書き方seed Aseed B
toward the viewer (視点基準)1.510 倍2.062 倍
to her left (被写体基準)1.000 倍1.000 倍
視点を指す語を書かない1.000 倍未測定

viewer / camera / lens のような視点を指す語を書くと寄る。被写体基準の表現に置き換えるだけで止まる

1 語で、構図が 2 倍に寄ってしまうわ

toward the viewer と書いた回は、最終フレームが seed A で 1.510 倍、seed B で 2.062 倍に寄っていたの。入力した構図から、勝手にカメラが近づいているということね。

同じ動きを to her left と書き直したら 1.000 倍。2 つの seed とも、入力構図からまったく動かなかったわ。視点を指す語をそもそも書かない回も 1.000 倍だったの。

効いていたのは動きの指定ではなく、基準の取り方だったのね

viewer / camera / lens のような見る側を指す語を書くと、モデルはそちらを動かしにいくみたい。被写体を基準にした言い方に置き換えるだけで止まるわ。

指示を足して打ち消そうとするのではなくて、基準を書き換えるほうが効くということね。

ここも、エラーは出ないの

動画としては普通に出てくるわ。寄っていることに気付くには、最終フレームを入力の構図と比べる必要があるの。目で見て「なんか違う」ではなく、拡大率という数字にしてから初めて 1.510 倍と 1.000 倍を並べられるようになったわ。

seed B で「視点を指す語を書かない」を測っていないのは、単に測っていないからよ。表には未測定と書いてあるわ。

ほかの実測